日本の人事部「HRカンファレンス2018-春-」 人の採用・育成・マネジメントに携わる皆さまが集う、日本最大のHRイベント
2018年5月21日(月)・22日(火)開催 [主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]グランフロント大阪

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2018-春-[大阪]」トップ講演者インタビュー> 堀内 賢治氏(株式会社グーデックス 代表取締役/組織変革プロセスファシリテーター)インタビュー

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次世代型組織の新しいパラダイム「ティール組織」から、何を学び、何からはじめるか?

堀内 賢治氏 photo

株式会社グーデックス 代表取締役/組織変革プロセスファシリテーター

堀内 賢治氏

「人や社会を幸せに導く組織とは?」「未来の働き方や組織はどうなっているの?」「問題は個人ではなく構造にある」の問題意識のもと、私たちは組織変革プロセスの実践を通じて探求をしてまいりました。英治出版より出版された「ティール組織」解説者の嘉村賢州と日本初のホラクラシー・ワン認定ファシリテーター吉原史郎と取り組み事例を交えながら、「いかに現場実践できるか」を一緒に考えたいと思います。

―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

複雑な環境変化の中で、「そろそろ、うちの組織も変わらなきゃ」「とにかく変化させ続けなきゃ」と問題意識を持ち続けているものの、「なかなか動き出せない」「うまくいかない」とお悩みの方も大勢いらっしゃるかと思います。

最近になって「次世代型組織」や「まったく新しい組織マネジメント」云々で「ティール組織」や「ホラクラシー」というワードをよく聞くようになったものの、「そもそもティール組織って?」「ホラクラシーって何?」という方や、「これってつながりがあるのかないのか?よくわからない」という方もたくさんいらっしゃることでしょう。

本講演では、書籍を読んで「次の組織モデルはこれだ!」「組織は人を幸せにするための存在になれる」と共感したので本気で実践してみたい方や、「カタチはどうであれ、変わらなきゃ」「現実にできることで、今より少しでも良くしたい」「ありたい姿にむけて、とにかく一歩踏み出したい」と思われた方々が、現場実践にあたって、「さて、どこから手をつけるべきなのか?」「経営陣や社員をどう巻き込むのか?」「何をやり続けるべきか?」など理論や概念理解に留まらずに、「いかに現場で実践できるか?」を共に考える場にしたいと思います。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

「ティール組織」の解説者である嘉村賢州(動画講演)と、日本初「ホラクラシー認定ファシリテーター」吉原史郎、堀内賢治の現場実践者チームは「現場の実践にどうつなげるか?」にこだわり、長年にわたって、企業風土変革プロジェクトにおいて共に実践し探求し続けてきました。組織がどんな状態にあっても、「なんとかしたい」という思い、一人の本気の“火種”があれば、その火種を突破口に伴走し続け、顧客と共に問題の中に飛び込んできたのです。組織変革プロセスには、問題の全体像は誰にもわからない無数の変数のつながりによるシステム構造が存在し、ありたい姿の実現は難易度が高く、数多くの失敗も重ねながらここまできています。これまでの組織論・組織変革手法は、こうすればこうなるという入口と出口がありましたが、ティールは一般的な組織論ではありません。皆さまと共に考え続けていく新しいパラダイムです。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

ティールには、完成された“型”がありません。事例から抽出した発想であり、ティールであるための条件、やり方がなく、各社違う方法論で運営されています。ティールとは手法ではなくパラダイムなので、アプローチの仕方は無限大です。これさえやれば絶対に組織がうまくいく、という世界観ではありません。では、何から手をつければよいのでしょうか。組織によって当然、最初の第一歩は変わりますが、直感を大切に、例えば、ティールの三つの突破口のうち「自主経営」を体験するために、ホラクラシーを実践してみよう、という場合もあれば、安心・安全な対話の場(全体性)を確保しましょう、という場合もあると嘉村はエッセイで語っています。

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講演者プロフィール
堀内 賢治氏(ほりうち けんじ)
株式会社グーデックス 代表取締役/組織変革プロセスファシリテーター
前職金融機関で総務人事の実務を経験。2004年グーデックスを起業。アウトドアによるチームビルディング、ストーリーテリング・ワールドカフェ・AI・OSTなど対話をベースにした変革プロセスファシリテーター。U理論、学習する組織、システム思考、デザイン思考なども学び組織変革の現場実践経験は豊富である。

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