日本の人事部「HRカンファレンス2017-秋-」 人の採用・育成・マネジメントに携わる皆さまが集う、日本最大のHRイベント
2017年11月20日(月)・21日(火)開催 [主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]ブリーゼプラザ

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2017-秋-[大阪]」トップ講演者インタビュー> 内藤 広宣氏(株式会社 グローネス・コンサルティング 取締役営業部長)インタビュー

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今こそ、OJTを真剣に考えてみよう!

内藤 広宣氏 photo

株式会社 グローネス・コンサルティング 取締役営業部長

内藤 広宣氏

多くの会社は、現場での人材育成(OJT)に何らかの課題を抱えています。グローネスは20年間に渡って、企業のOJTを支援してきました。対処療法的な研修ではなく、「育成文化、規範の形成」を目的とした「トータル・ソリューション」こそが、必要だと考えています。本講演では「育成文化醸成」を狙いとした弊社のサービスを、事例を交えてご紹介します。

―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

仕事柄、多くの人事部、人材開発部の方にお会いしますが、ほとんどの方が「OJTは人材育成の要」だと断言しています。どの会社も、OJT制度を整えたりOJTトレーナー研修を実施したりするなど、OJTの強化に努めています。

その一方で、OJT制度あるいは職場でのOJT実践において一定の成果を認めながらも、何らかの課題があり、「より良くすることはできないか」と感じている方が多いのも事実です。「指導担当者によって、OJTレベルにバラツキがある」「忙しい中で、新人指導を後回しにしてしまっている」「制度を作ったが、現場の負担が増えるだけで不評のようだ」といった声をよく聞きます。

企業の働く環境は、1990年代のPCと携帯電話の登場で大きく変わりました。それまで手書きだった企画書をパソコンで作るようになり、顧客への連絡もメールや携帯電話で行うようになりました。そのため、隣の人の仕事が見えづらくなったのです。当然、この変化はOJTにも大きな影響を与え、昔よりも現在は、OJTを行いにくい環境になっています。

働き方改革が叫ばれ、企業は生産性の向上と効率化を求められています。「先輩が後輩を飲みに連れていく」といったかつての会社員の姿も無くなりつつあります。環境の変化に合わせて、OJTのあり方も変えなければなりません。

本講演では変化する職場環境に応じて、OJTの姿をどのように修正していけば良いのかを考えます。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

私は二十年近く、教育研修会社の営業として、多くの企業を訪ねました。最近では、一日の研修内容の提案ではなく、中長期的な「自社の人材育成のあり方」についての相談も増えてきました。その一環として「自社の業務に合わせたOJTの姿」の設計や、十年かけて一人前の技術者を育てるための「OJT十年計画」なども関わってきました。そうした「一段高いところからの相談」を受けられるようになったのも、これまでのお客様との出会いによるものだと思います。

人材育成というテーマは、広いものです。「最近流行の研修」といった質問をいただくこともありますが、企業内人材育成の根幹はOJTにあると、私は確信しています。多くのお客様とOJTについて情報交換を行ってきました。中には、製造現場や小売業、接客業もありました。そうした経験が、今の私につながっていると思います。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

これまでの研修営業の中では、大変うれしいことに「あの研修が私を変えた」と、Off-JTを高く評価してくださる方が何人もいました。

そうした方々に共通していたのは「突然の気づきではない」ということです。上司や先輩から指摘を受け続けていた点、自分自身でも課題を感じていた点、そうした「周囲からのこれまでのフィードバック」の果てに、たまたま研修で刺さる「何か」があり、大きな気づきと行動変化が起きたのです。つまりOff-JTの効果を高めるには、日常のフィードバック、つまりOJTが欠かせないのです。

本講演を受講される方々にはぜひ、一度立ち止まってOJTについて考えていただければと思います。

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講演者プロフィール
内藤 広宣氏(ないとう ひろのぶ)
株式会社 グローネス・コンサルティング 取締役営業部長
大手から新興の教育研修会社、数社で企業内研修の企画営業を経験、大企業から地方の地場企業まで延べ数百社を担当した後、「理想の教育研修会社」を創るためにグローネスコンサルティングに参画、営業部長に就任する。 営業活動の一環としてOJT制度や教育体系構築のコンサルティングを行うなど、顧客から高い評価を得ている。

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