日本の人事部「HRカンファレンス2018-春-[東京]」 人の採用・育成・マネジメントに携わる皆さまが集う、日本最大のHRイベント
2018年5月15日(火)・15日(水)・16日(木)・17日(金)開催 [主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]大手町サンケイプラザ

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2018-春-[東京]」トップ講演者インタビュー> 眞鍋 歩氏(株式会社Mediplat(メドピアグループ) メディカルアシュアランスチームリーダー 医師・医学博士)インタビュー

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労災認定の現状から読み解く、人事に求められる従業員の健康リスク対策とは?

眞鍋 歩氏 photo

株式会社Mediplat(メドピアグループ) メディカルアシュアランスチームリーダー 医師・医学博士

眞鍋 歩氏

厚生労働省の「過労死等の労災補償状況」では、従業員の脳・心疾患に関する労災請求件数は825件(対前年+30件)、精神障害に関わる件数は1,586件(対前年+71件)と、過去最多の更新を発表しています。このような状況に対し人事はどのような対策を行うべきでしょうか。本講演では、昨今の労災認定の状況から、人事に求められる従業員の疾病・メンタルヘルス対策を医師より解説します。

―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

本講演では、近年増加の一途をたどる労災認定の現状をふまえ、さまざまなデータを見ながら労災認定の傾向をつかみ、企業人事としてできる対策を、現役医師の視点から解説します。

今回は特に脳・心血管疾患や精神障害を中心にお話しします。脳・心血管疾患は、いわゆるメタボリックシンドロームと呼ばれる生活習慣が最たる原因で、自覚症状の出にくい病気である一方、発症すると命のリスクがある疾患です。これらの病気を発症させないために必要なことはどういったことなのか。企業人事が従業員に対して注意するべき視点を解説します。

また、近年労災請求件数が急速に増加してるメンタルヘルス対策についても、企業人事が注意を払うべき問題として外すことはできません。一口にメンタルヘルスと言っても実態がつかみづらく、具体的にどのような従業員がリスクになるのかなど、把握が難しい点が多々あるのではないでしょうか。本講演では、そもそも精神疾患とはどのような種類があるのか、それぞれの疾患に対する最適な対応方法は何かなどを解説します。

企業にとって、「リスクヘッジ」という観点からも労災対策は非常に重要です。従業員、企業両者にとって不幸な結果になってしまわないように、人事の方が取るべき従業員の健康リスク対策を、本講演ではわかりやすく解説します。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

株式会社Mediplatは、現役の医師が提供するオンライン医療相談サービス「first call」を展開している会社です。「first call」というオンライン医療相談サービスを提供することで、従業員の方は心身の不調を医師に相談することができます。また、企業としては、今まで可視化されていなかった従業員の方の不調を早期に発見することができ、休職・退職などに至る前に早期に対策をすることが可能になります。

本講演でお話しする、脳・心血管疾患や精神疾患は、早期発見、早期介入が非常に重要な疾患です。日々の従業員の方からの医療相談の中に、実は重要な疾患のサインが見つかることもあります。従業員の方の心身の不調の早期発見・早期対策を通じて、企業の労災のリスクヘッジや従業員の方の健康増進などに役立てることができます。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

企業の働き方改革が声高に叫ばれる中で、実際の担当者は何に気をつければいいのか。医学的な知識が少ない中で、そういった負担の大きな実務をされるのは大変かと思います。

本講演では、今は医学的な知識がゼロでも、明日から使える、気をつけるべき従業員の疾患の基本的な知識と対策をお伝えし、企業人事の皆さまが従業員の健康リスクに対して適切な対応を取ることができるような方法をお伝えします。

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講演者プロフィール
眞鍋 歩氏(まなべ あゆむ)
株式会社Mediplat(メドピアグループ) メディカルアシュアランスチームリーダー 医師・医学博士
日本大学医学博士課程修了。ボストンHarvard大学MEEI病院、シンガポールCamden Medical Centerに留学。2015年より株式会社Mediplatの立ち上げに参画。現在、日本大学病院研究医員として臨床・研究に従事しながら、オンライン医療相談「first call」の運営に従事。

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