日本の人事部「HRカンファレンス2016-秋-」 人の採用・育成・マネジメントに携わる皆さまが集う、日本最大のHRイベント
2016年11月15日(火)・16日(水)・17日(木)・18日(金)開催 [会場]大手町サンケイプラザ [後援]厚生労働省

講演者インタビュー

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「させる・させられる」から「してもらう・してあげる」へ。
「利他組織化」が生み出すこれからのマネジメント手法とは

舘岡 康雄氏 photo

静岡大学大学院 教授

舘岡 康雄氏

グローバル化の進展により社会のパラダイムが変化した今、次世代の経営リーダーが備えるべきマネジメントは、これまでの「させる」能力から、「してもらう」能力への転換が求められています。本講座では、「SHIEN学」の理論を学び、お互いの関係性を高め合い、組織全体に新しい価値を生み出すマネジメント実践メソッドを体験いただきます。

―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

20世紀には、「自分(自社・自国)がする」「相手(他社・他国)にさせる」ことをいかに効率よくできるかという能力を、何も疑わずに誰もが磨いてきました。それによって、他者や他組織や他国に打ち勝つことが目標であり、利益を生み出し、生き残れるという結果(リザルト)重視のパラダイムに生きてきたわけです。

ところが、人類の経済活動は地球の自然回復能力を超えてしまい、個々の現場では人間活動が失われ、持続可能性が危ぶまれています。このような背景に生まれてきたのがSHIEN学です。SHIEN原理とは「切り離されて行き過ぎた競争環境に投げ込まれた個(人・組織・国)が再びつながり、重なりを創り、『させる・させられる』を交換するのではなく、『してもらう・してあげる』ことを交換すること」で、互いに互いの力を引き出し合う過程(プロセス)重視のパラダイムを可能とします。「してもらう能力」と言えば、能力のない人がしてもらうのではないかと撞着(どうちゃく)語法に感じるかもしれませんが、目標が高度化された現在、このような概念が必須となっているのです。

本講座では、「してもらう能力」の重要性、その問題解決能力、個人や組織に及ぼす影響などをご紹介します。SHIEN学は、日本の経営者教育の旗手である、山城経営研究所の次世代経営リーダー育成研修に取り入れられ、次世代経営リーダーに必要なマネジメントのパラダイムシフトに貢献しています。21世紀に必要される、思想、あり方、働き方、方法論であるSHIEN学を体験的に学ぶ機会です。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

企業(組織)が継続して利益を上げ続け、しかもそこで働いている社員が幸せで充実し続けることができたら、それは理想的と言えます。従来のリーダーシップは、いかに自己決定できるか、集団をリードできるか、「する能力」「させる能力」を磨いてきたわけです。こうした2項対立(リードするもの・されるもの)は、やらされ感を生み出し、気づきやイノベーションに逆行します。

SHIEN学では、「してもらう・してあげること」を交換することにより、社員間の風通しや距離が格段に縮まり、組織が一体化し、上記の理想が実現されます。これからは「多様性」「コミュニティ」「自然観」が必要で、これらは山城経営研究所の強みである「異業種」「卒業後のネットワーク」「経営理念重視の日本経営モデル」と共通しています。次世代経営リーダー育成プログラムのコーディネーターを務めながら、SHIEN学を通し、新たな時代に相応しいリーダー教育を展開しています。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

互いが互いの力を引き出し、お互いがしてもらう関係になるには、構成員の意識そのものが利他的、調和的に変わってしまうことが必要ですが、そのようなプログラムは今までなかったでしょう。これをSHIEN学では「利他組織化」と呼んでいます。多様性の中で、異なる人々と寄り添い合い、イノベーションを起こし続けていけるようになります。社会がグローバル化され不確実になり、画一的な教育が効果を発揮しなくなっている中で、自らを内省し、自分の価値判断軸を確立し、自分自身に深く出逢うことは極めて重要です。さらに言うと、自らを内省することが求められます。新たなパラダイムに必要な、SHIEN学による「してもらう関係」構築に関する学習の醍醐味を、この機会にぜひ味わって広げていっていただければ幸いです。尚、『利他性の経済学』『シナジー社会論』『世界を変えるSHIEN学』などに、さっと目を通して参加されるとよいかと思います。

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講演者プロフィール
舘岡 康雄氏(たておか やすお)
静岡大学大学院 教授
東京大学工学部卒。1979年日産自動車入社。2005年より人事部門コーディネーターとして、日産ウェイの確立と伝承、役員向けMOT研修を推進。2008年静岡大学大学院工学研究科教授(現任)、SHIEN学の提唱を行う。主な書著は「世界を変えるSHIEN学」等。官公庁、民間企業での研修講師経験多数。

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