――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

沖之城：企業の活力の源泉とは、いったい何でしょうか？ それは間違いなく「人材」です。昨日の勝者が今日の敗者となってしまうような変化の激しい時代において、硬直的な組織はあっという間に取り残されていきます。この激動の時代を力強く生き残っていくために「いかに新卒採用が重要か」をお伝えしたいと思っています。

身近な例では、サイバーエージェントやGREEなど、成長している企業は創業2年目から新卒を採用しています。中途採用では会社のレベルに見合った人材しか来ませんが、新卒の場合、会社のレベルを逸脱した人材を採用することが可能です。他にも、新卒を採用するメリットは多くあります。新卒は中途に比べて会社に対するロイヤリティーも高いため、会社のことを好きな社員が増えます。結果、社内の雰囲気は良くなります。他にもさまざまありますが、残りは講演にてお伝えします。

新卒採用は未来への投資に他なりませんが、伸び代は中途人材の比ではありません。弊社の事例で恐縮ですが、中途採用から新卒採用へシフトしたところ、明らかに社内の雰囲気が変わりました。個人事業主の集まりのような集団から、一体感のある組織へと変化していることを強く感じています。

では、そのような優秀な新卒人材を「いかにして採用するか」。これが今回の講演の二つ目のポイントになります。こちらも、講演で詳しくお伝えできればと思います。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

沖之城：大きく二つの特徴があります。一つ目は「集客力」。「いいね!」が40000を超えるfacebookや、35000ものフォロアーがいるTwitterを始めとしたSNSを中心に、学生団体との独自ネットワークなども活用し、母集団を形成しています。そうして集めた、延べ8万名の登録学生の中から貴社の人材要件に適う学生をピンポイントでご紹介します。また、年間80回以上（15年度は100回予定）、マッチングイベントという合同説明会兼選考会を主催しています。1回あたり30～50名の学生が参加する本イベント経由でも、多くのマッチングが生まれています。

二つ目は「専属コンサルタントの介在」。日々学生と面談をしているキャリアカウンセラーが1名ないしは2名、必ず企業の担当に付かせていただき、煩雑な採用業務の代行はもちろんのこと、学生から本音を引き出し、企業との相性を見極め、最良なマッチングにつなげています。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

沖之城：「欲しい人材が採れない」「集客に苦戦している」「採用に手が回らない」など、新卒採用に悩む中小・ベンチャー企業の方には特に聞いていただきたいです。

BtoBで知名度が低くても、優良な企業はたくさんあります。大手志向への回帰が騒がれていますが「本当に大手にいくことが幸せなのか？」といったことに感覚的に疑問を持っている学生も多くいますし、優秀な学生ほど若いうちから裁量権と責任を持って仕事をして力をつけたい、自分を本当の意味で成長させてくれる会社はどこか、という視点で就職活動に取り組んでいます。

採用のミスマッチを減らし、個人も企業も活き活きとした世の中にするために、微力ながらお手伝いができれば幸いです。