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講演者インタビュー

講演者インタビュー一覧

なぜ優秀な日本のビジネスパーソンも、「会計」だけはいつまでも苦手なのか?

株式会社インプレッション・ラーニング 講師

吉成 英紀氏

会計の研修をいくら受講しても 結局「なんとなく分かったような、分からないような」 曖昧な理解をしている方が多く見受けられます。実は、これには決定的な理由があります。
教育担当者がおさえるべき、会計を仕事で本気で使いたくなるような、新しい会計の学び方、これからの階層別会計教育の企画のヒントをご紹介します。 会計の本質を理解すると、ビジネス(商売)の本質が理解できます。


会計を正しく理解し、その本質をしっかりと理解できる場をご提供

―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

吉成:多くの経営者は、会計、数字に強い従業員を育成したいと考えますので、新入社員の時から「簿記」会計入門の研修を実施します。しかし、参加者の多くは入口の段階で「分かったような、分からないような」理解に留まります。結局そのまま忘れてしまうか、せっかく努力して簿記3級、2級に合格しても、本当に会計を理解していないためにやがては忘れてしまう、あるいはいつまでも決算書が読めない、といった声を多く聞きます。

これには、明確な理由があります。従来の我が国の会計教育は、右肩上がりの経済成長の下、全国数百万社の中小企業を中心に、期日までに正確な決算を行い、正しく納税できる経理人材を大量に育成することに主眼を置いていました。簿記検定を中心としたその教え方は「習うより慣れろ」で、理解するよりも「スピーディーに正しく処理できる」ことが重要であり、その後の実務経験などを経て徐々に会計が分かってくる、というものでした。 成熟経済の今、自社や取引先、投資先の決算書を経理部門以外の方が読めることを求められますが、実際は会計に多くの学習時間を避けません。

本講演では、会計教育の根底にある「簿記」の本質をどのようなアプローチで理解すれば、会計の基本が「完全に分かった状態」になるか、ダイジェスト版の講義でご体験いただきます。そして、決算書が正しく読めるようになり、仕事で「読む気」になり、学習意欲が高まるヒントをご紹介します。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

吉成:会計を学ぶ目的は、「ビジネスコミュニケーション能力を高めること」です。仕事を通じて自分のビジネスコミュニケーションに責任を負える大人になることです。

会計が苦手な方は、「簿記は経理の話だから」といった考えに陥る方が多いように感じます。そもそもビジネスは、経済的効果を上げることが目的です。そのためには、数字や会計用語を使ってより具体的に相手を納得させ、信頼を勝ち得ることが大事です。そのために、会計や数字を使ったコミュニケーションが相手の気持ちを動かし、仕事力を高めることについて、理解していただきます。会計を学ぶ目的、会計の本質の正しい理解といった、単なる計算練習や会計用語の抽象的な説明に意味はなく、何のために会計を学ぶのか、講師と受講生との議論を通じて、会計的思考力を養うことが目的です。会計教育を通じて、会社、社会に貢献できる役割認識を高め、会計的思考力を養う研修プログラムが特徴です。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

吉成:ご参加の皆さまには、企業内研修でご紹介する講義内容の一部をデモ講義として、実際に受講していただきます。簿記会計の本質を、「なんとなく」ではなく、「しっかりと分かった」というプロセスを体験することで、「自分にも会計の本質がわかる」ことを体感していただきます。

会計だけがいつまでも曖昧な理解のままである、不可思議な現象の理由をご説明し、これからの会計の学習のあり方を再考していきます。新入社員からベテランまでの幅広い層に、会計を正しく理解するためのヒントを一つでも多くお持ち帰りただき、今後の階層別研修を企画する際のヒントにしていただければ幸いです。皆さまのご参加を心よりお待ち申しあげております。

講演者プロフィール
株式会社インプレッション・ラーニング
講師
吉成 英紀氏(よしなり・ひでき)
慶応義塾大学商学部卒業。1987年、英和監査法人(現在、あずさ監査法人)に入所。監査業務、外資系金融機関向けコンサルティング業務等に従事。監査法人退職後、有限会社吉成コンサルティング代表取締役就任。国内大手企業向けコンサルティング、各種会計アドバイザリー業務等に従事。 会計分野の企業研修講師。

本カンファレンスに関するお問合せ
  • 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
  • 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
  • E-mail:hrc@jinjibu.jp