――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

守屋：今回の講演では、採用に関して不可欠な母集団形成の最大化を可能にするための新たな採用戦略についてお話しいたします。

大手のエージェントのシステムマッチングによる、推薦人材から形成される母集団。当社では、その希薄化やスカウトメールを中心とした求人サイトの非効率性などに大きな問題意識を持っています。

当社は、その様な問題を解決する数少ない採用手法をご提案します。
■「エージェントマネジメント」企画では全国に存在している1万5000社程度のエージェントの中で常時稼働しているエージェントのデータベースを9年間かけて構築しました。例えばIT専門・メディカル専門等の分野に通じたデータベース。これを活用することで専門分野に通じたエージェントを集め、一斉に推薦依頼をかけ母集団形成していきます。
■一方で軽視されがちな、自社キャリアサイト。最新の技術を駆使して、手付かずになっている自社キャリアサイトを戦力化するための方法についてもご説明いたします。

特に今回は、有資格者やハイエンドのエンジニア採用に成功した実際のケーススタディーを二つの手法を通じてお伝えしながら、ぜひ、自社の採用に投影していただけるような場になればと考えております。採用難易度が高い人材の母集団形成にお困りの企業様に、ご参加いただきたいと思っております。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

守屋：当社の立ち位置はアウトソーサーであり、新しい中途採用の方法論を、アウトソーシングのモデルから構築できればと考えています。

多くのアウトソーサーは、応募者とのブッキング業務や単純な基準をもとにしたスクリーニング業務など、採用スキームにおける下流工程といわれるサービスを行なっています。当社は上記とは異なり、エージェントのインフラ構築や取材を通じて、エージェントがより理解しやすいソフトな情報提供など上流工程のサービスを行っています。

自社キャリアサイトの戦力化を含め違う角度から幅広いアウトソーシングのモデルを提案し、すでに70社近いクライアント様の採用成功を実現しています。また、大手エージェント以外の数百社の専門分野のエージェントを「ロングテール」と当社では呼んでいます。ロングテールを形成するエージェントとの協業から、採用成功に結びつける。そのような採用戦略が当社の強みと言えます。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

守屋：ぜひ、有資格者やハイエンドのエンジニア、その他の分野に通じたスペシャリストの母集団形成にお困りの人事の方に聞いていただければと存じます。特に、現状は大手のエージェントへの依存度が高い企業様、著名な求人サイトを導入して毎回アンマッチな母集団を形成されているとお考えの企業様、あるいは自社キャリアサイトがキャリアサイトとして機能していない企業様など、実情をご相談いただければと存じます。実際はどのようなニーズをお持ちで、結果的にどんな母集団が集まっているかだけでも結構です。講演当日の質疑応答の場でできる限りお答えしますし、課題解決策を後日かならずお伝えいたします。お気軽に、現在の中途採用の実情をお聞かせください。